児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

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【家族の対応のコツ】絶妙なタイミングで。

先日お会いした,ひきこもり気味の青年のお母さんとのお話のなかで感じたことがあります。


それは,「そのとき」が来るのを待つということ,適切なタイミングでアクションを起こすということはとても大切だ,ということ。


実家から離れて下宿している大学生や独立して就職していた青年が,学校や職場に適応できなくなって下宿やアパートにひきこもる,というケースにお会いすることが結構よくありますが,そういうケースでこどもさん(ほとんどが成人ではありますが…)を実家に連れ戻す過程で親子の仲がかなりぎくしゃくしてしまうことがとても多いように思うのです。

そして,戻ってきてからの生活がうまく流れていかない。

親子の口論が絶えなかったり,実家でも自室にひきこもって家族と口をきかなかったり,ときには家庭内暴力のような状態になったり。

親御さんがこどもさんを連れ戻したのは「ひとりで過ごさせることが心配でたまらなかった」からだというのに,そんな親心がこどもさんにはきちんと伝わらなくて「無理やり連れ戻されて,これまでの生活が台無しになった」ととても被害的に受け止めていたりして。

そんなのって,悲しすぎますよね。


でも,このお母さんは違いました。

「この子のアパートにそりゃあもう何度も足を運びました。お父さんも一緒に…。『つらいだろうから帰っておいで』って何度も声を掛けたけど,玄関のチェーンも開けてくれない状態が続いて。でも,帰るにしろひとり暮らしを続けるにしろ,この子が納得したかたちじゃないとやっぱり意味がないだろう,ってお父さんと話して,『実家に帰る』って本人が言うまでずいぶん根気よく待ちましたよ(笑)」

結局,ご家族だけの力で上手にご実家に戻ることのできたこの青年は,精神症状を何も出さないままで「今後の社会復帰に向けて医療福祉サービスを利用したい」という目的でお母さんとともに外来受診してくださったのです。

もちろん,即デイケア利用のためのお手伝いをさせていただくことにしました。


正しい方向,よい方向(それがたったひとつだとは限りませんが)に進めるようサポートすることに加えて,どのタイミングまで見守って,どこでグッと介入するのがよいのかを判断すること。

それはすごく難しいことだけど,その先の生活に大きく影響すること。

親子関係ももちろんだけど,どんな対人関係でもきっと同じことですよね。

もちろん,医師と患者のあいだでも。

私自身も「タイミングを読む力」を大事にして患者さんに関わらせていただきたいな,と改めて思いました。

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Author:NINA
地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
家に帰れば一児の母。「楽しい子育て」を目標に奮闘中です。
趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

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