児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

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【もっと元気に,もっとHAPPYに♪】 相手の事情や主張もわからないではないけれど,…

本日のつぶやき。


相手の事情や主張もわからないではないけれど,どうしても諦められない。
そんなときは,納得いくまでとことん踏ん張ってみてもいいよね♪


。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+



先日,診察室へ来てくれている患者さんのことで学校の先生とお電話していたときのこと。

とってもつらい気持ちになってしまいました。

この患者さんは知的な遅れのない自閉症スペクトラムをもつ女子なのですが,進級がすでにできないと確定したというのです。

その理由は「どうしても出席できない教科があって,すでに3科目で規程の出席時数を満たさないことが決定したから」と…。


彼女がその授業へ出ることができないのは,聴覚過敏のため。そして,聴覚過敏で教室にいられなくなったときに教室を飛び出したことを同級生から責められるのがつらいため。

学習意欲もきちんとあるし,ほとんどすべての(周囲の騒音がつらくない)授業にはちゃんと出席しているし,定期試験だってちゃんと受けています。

耳栓やイヤーマフの使用も勧めてみたけれど,「自分だけ特別扱いになるのはイヤ」と言って,自分のつらさを周囲に隠したまま過ごそうとします。

本人やお母さんと相談して,学校の先生には彼女がいくつかの授業でみんなと一緒に過ごせない理由を説明したのですが,「そんなことではどうせ今年度以降も留年することになるから」と今年度留年の判断は動かなさそうだし,それだけでなく早期の転校をお母さんに勧めてこられるような状況…。


その高校とはこれまでもよく連携させていただいていて,私たち精神科医の診断書で他の生徒と同じように学校生活を送れない理由が医学的にはっきりすれば年度末の進級会議で検討していただけるというルールがあったので,今回も何かお手伝いできることがあれば診断書に詳しく記載して学校へ提出しようと考えているのですが…,

今の時点で「留年が確定」と言われてしまうと,いったいどうすればいいのだろう?

彼女のがんばりをみているとどうしても進級を諦められない,卒業までこの高校に支えていただきたい思いでいっぱいになってしまう私。

キーパーソンになっていただけそうな先生を起点に,なんとか学校側のご配慮をいただけないか,もっと粘って働きかけてみようと思っているところです。

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*Comment

twitterにも書きましたが、高校ならではの問題ですね。中学校はその点はおおらかというかずぼらというか・・・
でもなんとかNINA先生からのもうひと押しで、進級できるように、せめて年度末の進級判定会議にかけてもらえるまで留年が決定しませんように!
あと、これは教員である私の考え方の癖かもしれませんが・・・
この女の子がこの機会に、必要な時にサポートを求める勇気やスキルを身につけてほしいなと思ってしまいました。特別扱いされたくないという思いから聴覚過敏の辛さを隠して我慢することが大きなマイナスになってしまうことがこれからの人生にたくさんあると思うのです。苦手なこと辛いことを周囲の人にわかってもらって必要なサポート受けることができるようになってほしいなって。今は思春期真っただ中で難しいかもしれないけど、少しずつでも。そしてそういった勇気やスキルを身につけることや学校の友達に理解してもらうことは私たち教員が手伝えることではないかと!
  • posted by ubachan
  • URL
  • 2009.12/08 23:08分
  • [Edit]

ありがとうございます。

そうなんです,「困った」「助けて」と言うスキルを身につけてほしい…のですが,なにしろ本人は学校を1日も休めないくらいのプレッシャーのなか登校継続しているので,受診のために欠席することすら難しい状態。なので,そう言う大切なことをなかなかお話しできずにいます。それもまたもどかしいのですけど。
だからこそ今年度を乗り切って欠席時数をチャラにしてから来年度いろいろと関係づくりをしていきたいと思っているところでもあります。
…あ,この方向で学校の先生と交渉してみようかしら?
この説明なら「どうせ今年度以降も…」と言われなくて済みますもんね。素晴らしいヒントをありがとうございます♪
  • posted by NINA
  • URL
  • 2009.12/09 00:38分
  • [Edit]

NoTitle

ubachanさんの仰る通り、中学までは大目に見てもらっていても
高校に進学すると、こういった問題にぶつかる子がたくさん出てきますね。
無事に卒業できる子は(たとえ留年しても)、学校側の理解が大きいというのが印象です。
「特別扱いできない」と言われて、ならば、出席できない授業の代替として
別の課題をするという条件で進級を許可してもらった例もあります。
あとは、本人の努力だけではどうにもならなくて
フリースクールや発達障害に理解のある別の学校へ転校するケースも。
普通高校にこだわって、転校を促されながら肩身の狭い思いをして高校生活を送るよりも
転校した方がその子自身が幸せに暮らせるというパターンもあるし
どういう選択がベストなのかは、患者さんの一生に関わってくることなので、考えさせられますね。

今回の記事に登場した患者さんが、将来のためにも
自分の障害を周囲の人に理解してもらうためのスキルを身に付けられたら良いですね。
それができると、本人も周囲の人にとってもプラスになるし。
NINAさんも、学校との交渉は大変かもしれませんが、頑張ってくださいね。
  • posted by 熊子
  • URL
  • 2009.12/09 06:56分
  • [Edit]

> 熊子さん

コメントありがとうございます。先生にそう言っていただけると心強いです。

これまでその学校には仮進級制度があったり,年度末に代替の課題をやったり,いろいろ救済策をとっていただけていたのですが何故か突然それらのご配慮がカットになってしまって(校長が変わったりもしていないのに…),私も戸惑っています。
ある程度家計にゆとりがあれば未練も残さずフリースクールをお勧めすればよいのですが,それができる雰囲気でもなくて。でも親御さんも娘さんのために一生懸命だし,彼女のこれからの人生のために何とかここで踏ん張れないものかな…と思案中です。

スキルを身につけようね,という話をするためにはこの出席日数がギリギリで受診できないという状況では無理な話…来年度からの取り組みになるかなぁと考えています。

ともあれ,いまできることをがんばってみます!
  • posted by NINA
  • URL
  • 2009.12/10 08:12分
  • [Edit]

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Author:NINA
地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
家に帰れば一児の母。「楽しい子育て」を目標に奮闘中です。
趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

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