児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

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【こどもの育ちを支えるあなたへ】実際に体験してみないと,…

本日のつぶやき。


実際に体験してみないと,相手の抱える困難さに気付けないこともある…,
自分の軸にこだわりすぎないで,視点を広く持っていたいね。


。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+



自閉症スペクトラムは,脳のタイプ少数派
たとえば,脳のタイプ少数派の代表として,左利きもあるよね。
左利きは病気でも異常でもないけれど,右利きのひとが多数派の社会のなかで左利きのひとはとても不便な思いをしたりするじゃない?…

そんなたとえ話を自閉症スペクトラムの患者さんに説明するときにお話ししたりすることがあります。

でも右利きの私は,口ではこんなふうに言いながらも実際に右利き多数派社会のなかで左利きのひとの不便を実感することなく過ごしてきました。


ところが先日,利き手が左のひとと同じような難しさをちょっとだけ味わうことができました。

なんと,「左利き用」のハサミを貸していただく機会があったのです。

そういうものが売られていることは知っていたし興味もあったけれど,実際に触るのは始めて! はりきって挑戦させてもらいました☆


結果は…


すっごい不便! めちゃくちゃ使いづらい!!


上下の刃の噛み合わせが右利き仕様の一般的なハサミとは逆になっているのです。

そのせいでいつもと同じように切り進んでいるつもりでも,切るつもりだったところに思うように刃が進んでくれなくて,1-2ミリ内側/外側をふらふらと行ったり来たり。


逆利き用のハサミをちょっと使うだけでこの苦労なのだから,左利きとしてこの右利き社会で暮らしていくのは本当に大変なんだろうな,と実感…。


そして,利き手のことだけでなく,ものの見方やひととの関わりかたといった部分で脳のタイプ多数派のひととと違いながら生きていく自閉症スペクトラムのひとはもっともっと大変なんだろうな…と思いを馳せたのでした。


改めて,彼らのがんばりに感動。

そして,多数派に合わせてくれていることに感謝。


多数派の私たち(たぶん私は多数派…のつもりですが)ももっともっと彼らの不便さに目を向けて,私たちが合わせられるところやお互いにとってやりやすくなる方略は積極的にとっていきたいなぁ,と思ったできごとでした。

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*Comment

いろんな方法でOK

私はハイハイが出来ず、いざり這いだったそうです。
家族もノンビリと歩くのを待ってくれたようで、移動できればいいんじゃない・・・という環境に救われました;
  • posted by RAM
  • URL
  • 2009.12/09 23:49分
  • [Edit]

百聞は一見にしかずですね!

小学校低学年から不登校で中学校で保健室登校を始めた生徒でLDを疑う出来事がいくつかありました。ちょうど、特別支援の教員・保護者研修があったので、その子のお母さんにも来てもらって、疑似体験をしてもらいました。(軍手をはめて折り紙を折ったり、鏡越しに利き手と反対の手で迷路をやったり)その後で、「もしかしたら、お子さんもこういう苦戦をしているかもしれません。」とお話をして検査を勧めました。検査の結果はやはりLDでした。お母さんは体験を通してお子さんの苦労を想像することができたので、その後の支援がとてもスムーズでした。私も何度かそういう研修を受けてその苦労や他の人ができるのに自分だけできない焦りを体感してたので、お母さんにも研修を受けてもらおうと思ったのですが、本当に百聞は一見にしかずだなと思いました。
学校でもまだまだこういう体験型の研修は多くはないのですが、ぜひ教員は、できたら保護者の方々も受けてもらいたいなって思いました。
  • posted by ubachan
  • URL
  • 2009.12/10 00:45分
  • [Edit]

> RAMさん

私もつかまり立ちは異常に早かったくせにひとり歩きはずいぶん遅かったようですが,まわりにどんなに心配されようと親は「まぁそのうち歩くわよ」とケロッとしていたようで,きっと私もとても救われていたのだろうと思います。

…まぁ,あたまがでかくてバランスが取りにくかったんだろうな,と今になって気付いてみたりしますが。
  • posted by NINA
  • URL
  • 2009.12/10 08:18分
  • [Edit]

> ubachanさん

ありがとうございます!
ホント,体験してみるってすごく大事だなぁと実感しました。
軍手して折り紙するようなもの,とか比喩としては言うけれど言葉で理解するのと実体験として理解するのはやっぱり違いますよね。

私も親御さんの体験用に左利き用ハサミを診察室に常備しようと思ったのですが,軍手と折り紙,それから鏡も置いとこうかな。
きっと「あー,大変なんだね」って思っていただきやすいし,支援への取り組み方も違ってきますよね。
  • posted by NINA
  • URL
  • 2009.12/10 08:23分
  • [Edit]

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地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
家に帰れば一児の母。「楽しい子育て」を目標に奮闘中です。
趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

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