児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

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【自閉症スペクトラム】診断の可能性が疑われるとき。

最近,本当に自閉症スペクトラムをもつ青年期の患者さんとお会いする機会が多くなっています。


そして,診察室でお母さんからこんな言葉を聞くことも…。

「『息子さんはおそらくアスペルガー症候群です。どこかできちんと診断を受けることをお勧めします』って相談員のひとに言われたんです」
「△△先生が,うちの子の診断は広汎性発達障害だと言ってました。とてもショックで。…本当にそうでしょうか?」


自閉症スペクトラムの告知については,本当にいろいろ考えさせられます。

自閉症スペクトラムの特性をもっている患者さんやクライエントと出会って,その特性に気付きもしない・可能性すら考えないというのは論外として,特性がありそうだと気付いたとき果たしてその場で診断の可能性を誰にどのように伝えるのかということには支援者はとても慎重にならないといけない,と私は思っています。

診断名を安易に告げるだけじゃ意味がないと思うし,むしろデメリットのほうが大きいように感じます。
医師じゃない支援者が「診断がつく可能性があるから受診して確定診断を」と言ってくださるのはある意味ありがたいことではありますが,そのときに想定される診断名をそのまま伝えるのはどうなんだろう,とか,受診を勧めておきながら受診先はクライエント本人やご家族に自力で探させるのだろうか,とか,これまたいろいろなことを考えてしまいます。

もしも本当に告知が必要と思われるクライエントが目の前に現れたとき,支援者はどうするのがいちばんいいんだろう?

これはとても丁寧に慎重に考えなければいけない問題だと思っています。

この場を使って,少しずつあたまの中の整理を進めていこうと考えています。
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*Comment

NoTitle

告知の方法は簡単ではないと思います。私の場合、図書館で読んだ本をきっかけに「広汎性発達障害っぽい」と思って地元の精神保健福祉センターに行き、診断していただきましたが、最初は自分の発達障害を受け入れることができず苦しみました。でも、センターのスタッフの方々などの対応はすばらしくて、今も時々苦しむことはあるけれど、何とか障害を受け入れています。当事者の私が今言えるのは「告知にあたっては、当事者が絶望しない形で知らせてほしい」ということです。
  • posted by 北の休学生
  • URL
  • 2009.07/14 03:16分
  • [Edit]

告知の仕方は

自閉症スペクトラムの告知は本当に難しいと私も感じています。大前提として自閉症スペクトラムに対するきちんとした知識をもった上で,説明を受けたかたが未来に希望を感じていただけるような告知をしたいといつも意識しています。病名だけ伝えて満足しているような医師には絶対になりたくない!

この社会で少しでもご自分の負担を軽減しながら,そしてご自分の持ち味をうまく活かしながら生きていくためにどんなやりかたができるのかを一緒に考えさせていただくのも,診察室で患者さんと出会った私の役割のひとつだと思っています。

きちんと説明を受けたとしても,やはり診断名と初めて向き合ったときはとてもショックだったことでしょう。
でも,北の休学生さんのようにご自分の特徴を受け止めてがんばっていらっしゃる方からこうしてコメントをいただけると本当に嬉しく思いますし,私自身も元気をもらえます。

どうかこれからもご自分の持ち味を上手に活かしながらますますご活躍くださいね。
このblogにもまた遊びにいらしてください。
  • posted by NINA
  • URL
  • 2009.07/15 06:07分
  • [Edit]

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Author:NINA
地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
家に帰れば一児の母。「楽しい子育て」を目標に奮闘中です。
趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

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