児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

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【自閉症スペクトラム(?)】職場で支えてくださるのは…

昨日の記事に,このblog初となるコメントをいただきました。ありがとうございます♪
しかも,とても興味深いコメントで本当に嬉しく思います。

前のblogでも,このblogへ移ってからも,基本的には自閉症スペクトラム広汎性発達障害アスペルガー症候群など)をもつ患者さんとそのご家族に焦点をあてることを意識しながら書いていました。

が,就労できているけれど自閉症スペクトラムをもっているかもしれないひと(もちろん未受診・未診断)を職場や社会のなかでサポートをしていただくということも実際にはたくさんあるわけですよね。

そんなわけで,コメントレスの代わりに(一般論的にはなってしまうと思いますが)この記事を書かせていただこうと思います。


コメントで説明していただいた後輩さんに直接お会いしたわけではないのではっきりしたことはわかりませんが,読ませていただく限りでは何らかの発達障害をもっていらっしゃる可能性が高いのかな,という印象を受けました。

ただ,そんなのはただの私の印象ですし,申し訳ないけれどまったくアテにならないというか(笑)。
でも本当に大切なことは,診断がつくかどうかという問題ではなくて,どうすればその後輩さんがお仕事をしやすくなって,結果として先輩であるまみさんや周りのかたたちも仕事をしやすくなるだろうか? ということだと思うのです。

お仕事の内容はわからないけれど,たとえばどうすれば内容を覚えやすくなるのか?
箇条書きに段取りを書いたマニュアルを渡してそれを仕事中にいつでも確認できるようにすれば思い出しやすくなるのか,とか,マニュアルを文章でなく図解で作ったほうが伝わりやすいのか,とか。
要は,後輩さんがどこにつまづいてお仕事を覚えられずにいるのかを汲み取ってあげて,そこをサポートしてあげることができたらいいのかな,と思います。

ほかにも,たとえば週に一度出勤時間が違う日があってその日が覚えられないのなら(曜日はバラバラなんですよね,きっと),カレンダーに○印をして毎月渡してあげるとか。
たとえば,後輩さんがしゃくにさわるようなことを言った(それが意外と正論だったりして?)あとで,その後輩さんにそっと「みんなに○○なふうに受け取られるとあなたが損をしてしまうから,そういうときは△△っていう言い方をしたほうがうまく伝わると思うよ」ともっといいやりかたを助言してあげるとか。

診断目的での受診は,職場のみなさんが困っているからという理由で勧めるのは難しいと思います。
後輩さんご自身が自分のことや仕事上のことで困っていたり何かストレスに悩まされて調子を崩していたりして,そのことについてまみさんに相談してきたりしているということであれば,それを解決するために受診するという選択肢もあるよって伝えてあげることとができるかもしれません。


…長々と書いてしまいましたが,うまくお答えすることができているでしょうか。

まみさんのように,こうして職場の後輩さんがお仕事でつまづいていることを察知して心配してくださるかたがいらっしゃることは本当にありがたいことだと思っています。もどかしいこと,イライラすること,きっといろいろおありだと思いますが,できることなら後輩さんがこれからもお仕事を続けていけるようにサポートしていただけると嬉しいなぁ,と思っています。どうか(ご無理のない範囲で)よろしくお願い致します!
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*Comment

ありがとうございます。

昨日、コメントをさせて頂いた者です。
分かりやすい内容で答えてくださってありがとうございました。
いつも「どうしてできないんだろう?」が先になってしまって、正直イライラしてしまっていました。
今日読ませていただいてなんとなく視点を変えてみようと思います。
ただ、接客業なので、お客様に失礼なことを言わないか、その時その時で接客対応も違うので、臨機応変にすることが難しそうに思える後輩が気にかかるのも事実です。
あと、週に1度の出勤日は常に水曜日と決まっているのです。でも、間違えた、と言うんです。ここ半年で2回あります。
寝坊なら、寝坊って言っていいんだよ。と言うのですが、「いや、違うんです。間違えたんです」と言います。
質問に答えないのも、障害?と思う反面、機嫌が悪いのかな?とか、本当に紙一重でわかりません。
基本的に後輩は無表情で、注意をされてるときは、相手の顔をただボーっと見ています。

最近はなるべく客観的に見るようにしているのですが、障害といわれる特徴がすべて当てはまるわけではありませんし、私の頭の中は混乱中です。
もし、障害ならちょっと厳しく言い過ぎたところもあります。イライラしすぎたとも思います。目線を変えて、毎回失敗のたびに、イライラを抑えて心の中で、{障害かもしれないからフツウにして説明しよう}とした方がお互いのためでしょうか?
とりあえず、明日から対応を変えてみようと思います。
長々とすみません。ありがとうございました。
  • posted by まみ
  • URL
  • 2009.07/13 00:35分
  • [Edit]

早速読んでくださって…

早速記事のほう読んでくださってありがとうございます。
普通なら「どうしてできないんだろう?」と周りがイライラして,そこでおしまい! となってしまいがちなところを,「もしかして障害があるのでは,それならもっと別のやりかたがあるのでは…?」と思って関わってくださっているだけでも私にとってはとても嬉しいことです。その後輩さんはとても恵まれていると思います。

質問に答えないのは,もしかしたらどんな答えを求められているのかがわからない(そしてそれをどう聞き返したらいいのかもわからない)のかもしれません。
注意されているときは,自分が注意されてしまったという事実にショックを受けていて,肝心の注意の内容には意識が向いていないかもしれません。
自分が今どう振る舞うべきなのかが本気でわかっていないこともあると思います。質問に答えがなければ,「今尋ねたこと伝わったかな?」と尋ねかたを変えたり,具体的な答えの例をあげたりすると答えやすくなると思います。
基本的には自信がもてずに苦しんでいることが多いと感じますので,できていないところをビシッと指摘するよりも,「こことここはうまくできてる,あとはこれをもう少し××するともっといいから,次は××にしてくれる?」とよいところを褒めたりよいところを増やしていくという方向ではたらきかけていただけたら嬉しいなぁ,と思います。

…でも,現場でそうしていただくのは本当に大変なことですよね。特に接客業となるとご心配も多いでしょうし。
まみさんが本当に伝えたいことがうまく後輩さんに伝わるようお祈りしています! また遊びにいらしてくださいね。♪
  • posted by NINA
  • URL
  • 2009.07/13 22:26分
  • [Edit]

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Author:NINA
地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
家に帰れば一児の母。「楽しい子育て」を目標に奮闘中です。
趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

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