児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

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【こどもの育ちを支えるあなたへ】 善意を善意として気持ちよく受け取って…

本日のつぶやき。


善意を善意として気持ちよく受け取ってもらうためには,
善意だということが相手にちゃんと伝わることが大切だよね!


。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+



先日,新規の患者さんの初診予約が,お母さんからの電話でキャンセルになりました。

患者さんは小学生のこどもさん。

予約を受けてくれたスタッフのメモを見ると,受診動機は「今年度内の受診を担任から勧められたから」「発達障害の疑いを指摘された」とあります。

予約電話を受けたスタッフによれば,お母さんは本当は予約を取りたくなかったみたいだった…とのこと。


ちょっと想像してみると,おそらくお母さんは学校に指示されて断るわけにもいかず,いちおう予約は入れてみたもののやっぱり気が進まない…って感じなのだろうと思います。

そしてこちらも想像ですが,学校にしてみたらこのこどもさんの発達のことがとても気になって,「来年度に何らかの支援をするために今年度のうちに診断をはっきりさせてきてほしい」という思いでお母さんに受診を勧めたんだろうと思うのです。


・・・難しいな,と思います。こういうケース,案外多いのです。

学校側はこどもの学校生活の支援のためによかれと思って診断確定を勧めている,だけど親御さんは我が子に診断がつくことを受け止める準備はできていない…。

でも,私にはお母さんを責める気持ちはまったく起こりません。

そして,母親の思いをちょっと通り越して本人の受診を積極的に勧める学校先生を責めるつもりもまったくありません。

どちらも気持ちもとってもよくわかるから。


ただ,できることなら…,
先生とお母さんでしっかりコミュニケーションを取っておいてくださったら嬉しいのになぁ…とは思います(苦笑)。

学校のために診断をつけさせたいのではなくて,こどもさん自身の役に立つ支援ができるように診断をもらってきてほしいということ。

こどもさんに支援ができることが,どれほどこどもさんにとってメリットのあることかということ。

そういった説明は,「教育」という分野でのこどもの支援の専門家である先生のほうから親御さんに伝えていただきたいところです…少なくともとりあえず1回は受診してみようというモチベーションを持てるくらいに。ねぇ,先生方?

そこから先は,私もがんばりますから!


そんなことを考えながら,再予約のお電話が入るのを待っているところです♪
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*Comment

伝えること

MedEdで紹介されていた文章の中に、
Remember, you only get one chance to make a first impression.
というのがありました。(教官向け)
  • posted by RAM
  • URL
  • 2010.01/29 23:00分
  • [Edit]

> RAMさん

ありがとうございます。
なかなかドキッとさせられることばですね…。
担任の先生には年度を通じて関わることでイメージ挽回のチャンスはありそうな気もするけれど,やっぱり最初の印象って大きいかも知れないです。私も気をつけようっと…。
  • posted by NINA
  • URL
  • 2010.01/30 00:17分
  • [Edit]

NoTitle

たしかにむずかしい問題ですね。
保育所でも何人か疑いのある子がいます。
しかし、親はそれを気付いていないのか
受け入れたくないのか、まったく対処していない
ようです。
保育所や学校でも「病院で診察・・・」とダイレクトに伝えると反発する親がいるのは事実ですね。
その前にワンクッションおいて、実生活で「このようにしたらどうですか」など対処のしかたをアドバイスできる人が学校なりにいるとだいぶ違うとおもうんですよね。
  • posted by あいのパパ
  • URL
  • 2010.01/30 06:00分
  • [Edit]

> あいのパパさん

コメントありがとうございます。

> その前にワンクッションおいて、実生活で「このようにしたらどうですか」
> など対処のしかたをアドバイスできる人が学校なりにいるとだいぶ違う
> とおもうんですよね。

本当にそうですね。この先生はうちの子をいつも大切に上手に支えてくれている,この先生は信頼できる,という前提を親御さんがもつことができて初めて診断とか受診とかの話を穏やかな気持ちで受け入れられるんじゃないのかな,と私も思います!
ただ単に「学校で対応に困ってて,それはあなたの子どもに障害があるせいだ」という流れで受診の話が出てしまうと,そりゃあ親御さんだって反発するのはあたりまえですよね。
ワンクッション,とっても大切だと思います。
  • posted by NINA
  • URL
  • 2010.01/30 13:07分
  • [Edit]

佐々木正美先生の言葉から

はじめまして。
"所長のblog"経由で、いま、拝見しています。

エピソードとコメントに流れる、
想像力と共感力に、
共鳴いたしました。


小生が、いつも講演でご紹介している、
このことばを想起しました。

“自閉症の人=「想像力の問題で苦しんでいる人」、
このことをどれくらい豊かな想像力を持って、
どんな支援ができるかを考えられる人が、
優れた療育(支援)者です”

自戒とともに、燈明としつつ、大切にしています。


PS:センター試験日直の合間にて、寄らせていただきました。
失礼しました。
  • posted by
  • URL
  • 2010.01/30 15:55分
  • [Edit]

> 上原先生

はじめまして!
身に余るコメントをいただいて大変恐縮です。ありがとうございます。

> “自閉症の人=「想像力の問題で苦しんでいる人」、
> このことをどれくらい豊かな想像力を持って、
> どんな支援ができるかを考えられる人が、
> 優れた療育(支援)者です”

とても納得します!
自閉症スペクトラム特性をもつひとたちの困難さをこちらが想像して,必要な支援を組み立てる…これからの臨床のなかで私もしっかり意識していこうと思います。

今日はセンターの追試験の日でしたね…休日出勤おつかれさまでした。

これからもどうぞよろしくお願い致します!
  • posted by NINA
  • URL
  • 2010.01/30 20:12分
  • [Edit]

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Author:NINA
地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
家に帰れば一児の母。「楽しい子育て」を目標に奮闘中です。
趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

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