児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

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【児童精神科医が『女子マネドラ』を読んだら】 誰かの思いがほかの誰かに…

本日のつぶやき。


誰かの思いがほかの誰かにちゃんと届くようにする…,
それってとっても大事なコミュニケーションの「橋渡し」だよね。


。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+


女子マネドラ」シリーズ,第2弾。

女子マネドラのなかで,マネージャーの役割として「専門家のことばをわかりやすく翻訳してほかのひとへ伝える」という使命が上げられています。ストーリーでは,高学歴の野球部顧問(監督)の専門的知識に基づいた指示をマネージャーのみなみや文乃がうまく理解して,選手である部員たちにわかりやすく伝える,といった展開。


ちょっと脱線するのですが,先日このブログに精神科医児童精神科医としてご活躍のU先生(私は先生のご著書などで一方的に存じ上げています…)からコメントをいただきました。引用させていただくと,

“自閉症の人=「想像力の問題で苦しんでいる人」、
このことをどれくらい豊かな想像力を持って、
どんな支援ができるかを考えられる人が、
優れた療育(支援)者です”


私の中で,女子マネドラの話とこのコメントがとても強く結びつくのを感じたのです。

私たち児童精神科医は,自閉症特性をもつひとたちの困難さや悩みが,たとえ言葉で直接訴えられなかったとしても,こういうところに難しさやつらさを感じているということを汲み取って,ご家族や学校の先生方にお伝えする仲介者になる…という役割を果たすことがあります。

それは,自閉症特性をもつひと=自閉症特性の専門家 の意図を自分自身が理解して,それをまわりの関係するひとたちに翻訳して伝える,ということでもありますよね。


そしてそれだけじゃなく,学校の先生方の,学校のルールに基づいたことばを,こどもさんや親御さんに「きっとこういう意味でおっしゃってるんだと思いますよ」とお伝えしたり,親御さんの思いを「きっと学校でこんなふうに対処していただけるとありがたいなぁとご家族は思っていらっしゃるんだと思いますよ」と先生にお伝えしたり,といった役割も果たすことがあります。

これだって,教育の専門家のことばの翻訳,家族という文化の専門家のことばの翻訳,って考えることができるかも知れません。


女子マネドラを読みながら,「医師という職業はマネージャーじゃなく専門家(プロフェッショナル)のほうかも…」と思っていたところもあったのですが,治療や支援の現場でマネージャーとして動ける場面はじつはとっても多いんじゃないのかな,と今は思っています。

スムーズなコミュニケーションに上手に貢献できるよう,しっかりマネージャー業をこなしたいなぁ♪ と思います。

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*Comment

賀状

ある先生からの年賀状が印象的でした
「発達支援は
受ける側も
関わらせていただく側も
周りの人も
みんながハッピー!
『三方良し』で
いきましょう」

なるほど~と思いました^^
翻訳は難しいです。
相手の文化、自分の文化を知った上で、ニュアンスを考える・・・あ”無理;;
せめてコーディネーターにはなってみたいです;
  • posted by RAM
  • URL
  • 2010.02/05 21:02分
  • [Edit]

「ケアマネジメント」っていいますよね。

ソーシャルワーカーの業務内容がまさにそれで
一言で言うと「翻訳」だと思います。

本人の気持ちや希望、症状を含めた状況を理解して
家族や支援者わかりやすく伝える。

医療関係者や支援者の見立てや意見、
家族の希望をわかりやすく本人に伝える。

間に入って、翻訳をすることで伝える、
さらには伝えることでみんなをつなげる。

そんな支援の輪を広げて、
本人のもっと豊かな生活を実現するお手伝いをする。

そんな業務だからこそ、
足を使って、顔が見える関係を築いていく必要があるんだなぁ。。

と改めて思いました♪
  • posted by 素が屋
  • URL
  • 2010.02/05 22:30分
  • [Edit]

> RAMさん

ありがとうございます。
「三方よし」,みんなにとっていわゆるwin-winってことですよね。
微妙なニュアンスの部分を補足説明できるような,きめ細やかな「翻訳家」でありたいなぁ,と私自身も気を引き締めているところです。

  • posted by NINA
  • URL
  • 2010.02/05 23:10分
  • [Edit]

> 素が屋さん

ありがとうございます♪
ケア「マネジメント」,本当にそうですね。

うちの職場にもPSWさんがいらっしゃいますが,フットワークの軽さにはいつも敬服しています。
私なんてお尻がどっしり重いのですけど,それでも医師だって翻訳家として便利に使っていただいてナンボだと感じることもいっぱい…顔を覚えてもらって,ちょっとしたときに思い出してもらって,気軽に声を掛けてもらえるような,そんな地域で重宝される精神科医になりたいな,と思います♪
  • posted by NINA
  • URL
  • 2010.02/05 23:14分
  • [Edit]

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Author:NINA
地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
家に帰れば一児の母。「楽しい子育て」を目標に奮闘中です。
趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

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