児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【学校生活】「特進クラス」を考える。

最近,就労に関連した話題が続いていたので,今日は学校の話。

今とても気になっているのが「特進クラス」という制度。

「特別進学クラス」の略称なのだと思いますが,高校などで学年のなかに1クラスだけ,成績上位のこどもたちが集められて「いい進学先」(っていう定義も難しいと思いますが)を目指して勉強に熱心に取り組めるような環境を整えている,そんな学l校がちらほらあるようです。


とても不思議なのですが,この特進クラス,希望者が入るわけではないみたい。

もちろん,特進クラスに入りたいと思っていても学校がそのために十分な学力がないと判断するケースはあるのだろうと思いますが,その逆に別に特進クラスに入りたいわけじゃないのに成績がいいからという理由で学校の判断によって特進クラスに入れられてしまうことがあるみたい。

…それってどうなの? と思ってしまいます。


学校としたら,「いい進学先」に生徒をたくさん合格・入学させることで学校の実績や評価が上がって進学希望者も増えて…という狙いがあるのだろうと思います。

でも,こどもの意思はどうなるの?

もっともっと部活に熱中したい子だって,体育祭や文化祭の準備に燃えたい子だって,学外の習い事に力を入れたい子だっているかもしれません。

それを,成績だけを基準に「あなたはがんばって勉強しなさい」っていう枠のなかにひとくくりに閉じこめてしまうのは,あまりにこどもの思いを無視しているように思えてなりません。


以前,高1高2と普通クラスに所属していた子が,高2の最期のテストでいい成績だったために,本人は全然望んでいないのに高3から特進クラスに組み込まれてしまった,という患者さんを診させていただいていたことがありました。

「親は少し喜んでたみたいだけど,はっきり言って俺はつらいです。仲よかった子とも別のクラスになってつまらないし,確かにちょっと成績上がってはいたけどもともと特進にいる子と比べたら下のほうだから,いつも先生に怒られてばかりだし。別にいい学校目指してるわけでもなかったのに…学校行くの面白くなくなっちゃった」

不登校傾向を主訴に診察室へ来てくれたこの高校生の素直なことばが,私をとても切ない気分にさせたのでした。


結局,「学校が勝手に決めたことだから,俺は俺のやりたいことを目指して自分のために高校生活を楽しみます」と言ってくれて,先生の反感を堂々と(笑)買いながら自分の望んでいた進路へ向けて卒業していってくれたのですが。

みんながみんな,彼のように意思を強くもてるとは限らないですよね。
学校の判断を受けて,「自分って何なんだろう?」ってもっとグラグラしてしまうこどもさんだっていることでしょう。


学校の先生方。

できれば「特進クラス」のありかたについて,ちょっと考え直していただけたりはしませんでしょうか。


…とこんな場所でこっそり声をあげてみる,気弱な私です。
スポンサーサイト

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメント投稿不可です。

右サイドメニュー

Banners

児童相談所全国共通ダイヤル
平成21年10月より,児童相談所
全国共通ダイヤルが設置されました。

Twitter友達のブログバナーです♪
なかじ母と子ダルさんのオモロDAY

徒然なるわたし・・・と、時々ポワロ。

jasmin jasmin 女医の子育て。

ここちいいところ

このblogですよ~♪

にっぽん子育て応援団


フォローミー!

ほんだな

検索フォーム

QRコード

QRコード

ブロとも申請フォーム

左サイドメニュー

プロフィール

NINA

Author:NINA
地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
家に帰れば一児の母。「楽しい子育て」を目標に奮闘中です。
趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

最近の記事+コメント

最新トラックバック

カレンダー+アーカイブ

カテゴリ

カウンタ

オンライン

現在の閲覧者数:

なかのひと

無料アクセス解析
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。