児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

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【児童精神科医になるには】 周囲への迷惑は最小限に,周囲への貢献は…


本日のつぶやき(私の「素」のつぶやきですが…)。


周囲への迷惑は最小限に,周囲への貢献は最大限に。
制約があるなかでも,できることはきっとある!と信じて動きたいな。


。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+



昨日の続きです。


自分の働きたい地域で児童精神科医療を行うための人脈を広げながら,一般精神科医としても働く…。

そんな毎日を過ごしながら感じる難しさもあります。


ひとつめは,こどもの心の診療をするためには時間がなさ過ぎること(それでも私の今の職場環境はかなり恵まれていますが…)。

おもにおとなを対象とした一般精神科診療はひとりあたり長くて10分程度。

だいたいそのつもりで予約人数も1時間5-6人に設定してあるのですが,こどもの患者さんにはできることなら初診1時間,再診は30分くらい割きたいなぁ…なんて思ったら,途端におとなの患者さんの予約診療が回らなくなってしまいます。

こどもの患者さんを診るためにおとなをあまり診ないとなると,ほかの先生方の負担が増えて迷惑を掛けてしまうことになるし,こどもの患者さんのために長い時間を掛けたところで診療報酬は診察に掛かる時間に対して全然高くない(加算は一応ついても診療時間には比例しません…これもここ数年で少しずつ改善されてきています♪)ので,病院の収益にもつながってこない。

そんな状況なので,一般精神科でこどもの診療を積極的に行うことを周囲から歓迎してもらえるなんて夢にも思えないわけで。

結局,肩身の狭い思いをしながら,こどもの診療してます!ってこともPRできず(だって患者さんが殺到したら周りのみんなはますます困ってしまいます),細々と診させていただくことになります。

…ただ,最近は受診する患者さん側のニーズが増えてきているので,病院へ来てくださったからには医師の側は診ないわけにはいかない…ということで,積極的に「こどもの患者さんが来られたらぜひ診させてください!」という姿勢の精神科医がいること自体は上司や同僚からそれなりに歓迎されるという面はあります(笑)。


ふたつめは,児童精神科医の先輩の先生方から系統的な指導が受けられないこと。

こまめにスーパーバイズを受けたり気軽に相談したりできず,自分の判断で診療を進めていくことになるわけですが,診療させていただくからには治療する医師には常に大きな責任がつきまといます。

だから,研修会・講演会や文献などから自分でどんどん知識を得ていくことも必要だし,他機関であっても「こんな患者さんを今診ていて困っています!」って気軽に相談できる先輩児童精神科医の存在も不可欠です。


こんなギリギリの状況でも,「こどもの心を診療する医師は必要だよね,この病院にだってニーズはあるし,診てくれたら実際助かるよ」なんて診ることをちょっぴり歓迎してくださる職場の上司・同僚たちや,「あの先生ならこどもも診てくれるから」とこんな私でもあてにして患者さんを紹介してくださる他科・他院の先生方や,バタバタした雰囲気のやや頼りない診療でも笑って大目に見てくださる患者さんやそのご家族に支えられ励まされながら,ゆっくりキャリアを積み重ねる日々です。


児童精神科医の先輩から手厚い指導を受けられない環境でも頑張ろう! という決心と,地域のみなさんに育てていただいているんだ!という感謝の思いでなんとかやっている,というのが本当のところ。

きっと誰かに必要としてもらっている…だからこそ自分が諦めることは許されない。

大胆に貪欲に,自分のやりたいことに向かって頑張っていく…そんな仲間が増えてくれたら本当に嬉しいです♪



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*Comment

児童精神科医は本当に必要なお医者様

児童精神科医が増えていって欲しいと願っています。教育現場の話を妻から聞いていて(小学校教諭をしています)必要性を感じています。
ただ現状では保護者が子どもに受診の必要性を感じない場合は誰がどのように子どもに向い合っていくべきか・・ということを考えています。

職業コーチをしておりますので、子ども達や保護者に対して、教育者の目で診るのではなく、専門家にきちんと話を聴いて貰う必要があると考えています。
学校にカウンセラーの方がいらっしゃる時間は限られていて、大半の問題は担任や保健室の先生が時間を割いて子どもや保護者との面談を行っています。
私は学校で起きている問題を保護者が認めたがらない場合は学校で時間を割くしか無いのが現実です。
また問題だと思うのは子どもの起こした事柄を教師自ら当事者として関わっているため、ニュートラルな話の聞き方が出来ていないところです。

教師の負担は増える一方である様子を見ているだけに、現状を変える次の一手はないものか考えています。
  • posted by Coach_kuzumaki
  • URL
  • 2010.03/05 09:53分
  • [Edit]

> Coach_kuzumakiさん

コメントありがとうございます。
ご夫婦で大人の支援とこどもの支援に携わっていらっしゃるんですね!

一般精神科よりも児童精神科のほうがまだ多少マイルドなイメージがあるかもしれませんが,それでもやっぱり敷居の高いところなのだろうなぁ…と思っています。
本当は,ちょっとした悩みや躓きで気軽に立ち寄ってもらえるようだといいのですけど。こどもたちはほんの小さなきっかけでみるみる元気回復できたりしますもんね!

学校の先生や親御さん,こどもさん本人から親しみを持って頼っていただけるような地元のオバチャン(?)になりたいなぁ…と思っています♪
  • posted by NINA
  • URL
  • 2010.03/06 15:31分
  • [Edit]

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Author:NINA
地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
家に帰れば一児の母。「楽しい子育て」を目標に奮闘中です。
趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

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