児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

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【児童精神科医になるには】 自分のわがままで,患者さんに迷惑を…


本日のつぶやき(私の「素」のつぶやきですが…)。


自分のわがままで,患者さんに迷惑を掛けるわけにはいかない。
でも先々心配しても仕方ない! 今この場でできることを一生懸命やるしかないよね。


。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+



児童精神科医は自閉症スペクトラムなど発達障害をもつこどもたちの診療をする機会が多いもの。

そして,今の勤務先で発達障害特性をもつこどもたちを診させていただきながら,常に頭のどこかで意識しているのは,自分の異動転勤のこと。

自分が転勤したあとのことを心配して,こどもの患者さんを大勢診させていただきたいという気持ちにどこかでブレーキを掛けようとしている面があります。

…これは発達障害特性のないこどもたちにも当てはまることですが,発達障害特性をもつこどもたちには長期間関わらせていただくことが多いので…。


こどもを専門に診る施設で勤務しているとか,こどもを専門に診るためのポストに就いているとかであれば,こどもの患者さんをどんどん診療していても困らないと思うのです(だって後任の先生もこどもを診るつもりで赴任してくださるでしょうから…といっても,そんなポストはほとんどありませんが)。

でも,本来なら成人を診療することが期待されているポストでたくさんこどもの患者さんを抱えてしまうと,私の後任で来てくださる先生が困ってしまうだろうし,なによりそのことが患者さんにとって不利益に
なってしまったら申し訳なくて。

別に私が診療していれば患者さんがHAPPYで,他の先生ならUNHAPPYになると言いたいのではなくて,一般的な精神科医(私が診療している地域だけかもしれませんが)は本当に,本当に,こどもの患者さんを診ることに消極的なのです。

でも,それは現状では仕方のないこと。だって,研修医のときから児童精神科診療のトレーニングを積む機会が与えられていないのですから,自分の診療にきちんと責任を持ちたいと思う先生ほど「私は経験がないのでこどもの患者さんを診ることができません」と正直に患者さんに告げることになるだろうと思います。

むしろ問題は,児童精神科診療のトレーニングを受けたいと思っていても受けられない,今の状況にあるわけで。

児童精神科の専門施設がなければ児童精神科診療のできる専門医の先生の数もそのぶん少なくて,指導を受ける場も指導してくださる先生もないとなれば,トレーニングを受けることのできる医師も限られて,こどもの患者さんを診る医師が育ちにくいままになっている…。

この状況ってなんとかならないのかな,といつもイライラしてしまいます。

でも,現状に文句を言っていても仕方がないですよね。

今の悪循環を抜け出すには,児童精神科医が増えることと児童精神科専門施設が増えることが必要で,そのうち自分にできることは一般精神科の医療機関にいても児童精神科医であるというアイデンティティを持ち続け,この道を志そうとする若者がいたら「ぜひがんばって,挫けそうになることもあるだろうけど,できる限り応援するから!」と声を掛けてあげることくらい(笑)。

専門施設は時代の流れや世論の高まりがこれから徐々に造ってくれるだろう,そのときに備えて自分自身がスタンバイOKでいられるように…。

まずは愚痴る暇も惜しんで,このまま走り続けようと思います。


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*Comment

むずかしいですね。

またまた、お久しぶりでコメントさせていただきます。
勤務医である以上は、転勤というのはきっといつか訪れることがあるのですね。
一般の会社員の方と一緒で・・・。
ど・素人の私がお話するのもなんの解決にもなりませんが、NINAさんはいつもとても積極的にお仕事に取り組んでいらっしゃるし、研修など土日も勉強されているのを垣間見せていただいていますが、きっと、後に続きたいと思っていらっしゃる方々もその姿を見ておられるはず・・・。
だから、あまり先のことを気にされず、今ある状況の中でガンバッテ欲しいなぁ~と思います。
生意気いってすみません。
そして、いつか・・・開業医として、それがどこの場所であっても、その地に根付いたお仕事が出来るようになるといいなぁ~・・・なんて、勝手に言ってしまいました!!
  • posted by powaro
  • URL
  • 2010.03/05 17:08分
  • [Edit]

> powaroさん

コメントありがとうございます。

医局人事で動いている(自分の都合で勤務先を決められない)時点で転勤があるということは大前提なのですが,そんなことを気にしていたら自分のやりたいことは何もできなくなってしまうので,思い切ってやりたいと思うとおりに動いてみようと今は半ば開き直っています。

私の姿を見ている後輩がいるかどうかはわかりませんが,勉強熱心でいつも楽しそうに仕事をしていらっしゃるワーキングマザーの先輩がたくさんいらっしゃるので,私自身はたくさんの元気と勇気をいただいています。
自分が後進に伝えられることなんてほんの僅かだと思いますが,こどもの診療は楽しいよ♪ということだけはできるだけたくさんの若手に知ってもらいたいなぁ…と思っています!
  • posted by NINA
  • URL
  • 2010.03/06 23:30分
  • [Edit]

ジレンマですよね

私の場合はてんかんで、小学校五年の時から、実家がある総合病院の精神神経科でお世話になりました。
やはり、ジレンマが横切るのはわかります。
たまには息抜きも必要ですよ。

> ラウンドさん

はじめまして! コメントありがとうございます。
ずいぶん前の記事を見つけて読んでいただいて,とても嬉しいです…特に思い入れのある記事でしたので。

てんかんを抱えながらの生活もいろいろ不安がおありでしょうし,長い経過のあるものなので,途中で主治医が後退になったりするとまたご心配になられたりするのでは?と…想像します。

担当医のほうもどうしても安全を優先してしまいますし,これまでの経過が十分に把握できていない怖さもあって,なかなか減薬に踏み切れなかったりするんですよね。それがまた患者さんのQOLを下げてしまっていたりして…。

医師側の勝手なジレンマに共感いただけたこと,本当にありがたく思います。思い詰めすぎないようにして,いまできることを積極的にやっていきたいと思います!
  • posted by NINA
  • URL
  • 2010.07/22 00:27分
  • [Edit]

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Author:NINA
地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
家に帰れば一児の母。「楽しい子育て」を目標に奮闘中です。
趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

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