児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

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【がんばっているキミへ】 恥じるべきことでも隠すべきことでもない…


本日のつぶやき。


恥じるべきことでも隠すべきことでもない…,
でも「大事に秘密を保っておく」という方法もあるよね♪


。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+



最近,自閉症スペクトラムをもつこどもたちを診させていただきながら改めて考えることがあります。

それは,診断をどこまで,誰にまで知らせるか,ということ。


基本的には「私は/うちの子は発達障害ではないでしょうか?」と診断確定を希望して受診してくださった場合,本人と親御さんと一緒に「診断がつくことの意味」について考えたり話し合ったりする時間を必ずもって,ただのレッテル貼りに終わらないように,診断がはっきりすることが本人やご家族にとって何らかのメリットをもたらすように下準備をしてから診断プロセスを進めていくようにしています。

だから,診断を本人や親御さんにお伝えしても,極端に驚いたりショックを受けたりされることはなくて,じゃあこれからこんな工夫をしていこうとか,こういう支援を使ってみようとか,落ち着いて受け止めてわりと前向きに動いていただけているようには感じています。

それがうまくいったあと,たとえば高校や大学へ進学するとか,就職するとか,新しい環境へ飛び込もうとするときに必ずといっていいほど話題に出るのが「自閉症スペクトラムのことを先生に/上司に伝えたほうがいいでしょうか?」ということ。


こどもさんご本人はともかく親御さんのほうは,新しい環境に移るとき周囲のひとにこどもの特性を知っておいてほしい,という思いがわりと強いように思います。

それは,親御さんご自身が診断がはっきりしたことによってこどもさんにうまく関われるようになった(ある意味診断がご家族での過ごしかたの指針をもたらしてくれたという)実感をもってくださっているからだろうと思うので,それはとても嬉しいことでもあるのですが…,

「相手のことがよくわからないうちに診断名をまわりに伝えないほうがいいんじゃないのかな,と私は思っています」とお返事するようにしています。


自閉症スペクトラムやアスペルガー症候群について,かなり情報が普及してきているとは感じるのですが,まだまだ個人によって理解や受け止め方はさまざま。

患者さん自身の持ち味やよさがわかってもらえていないうちに診断名だけが先に伝わってしまうと,もしかしたらそのことがデメリットをもたらすかも知れない…そんな怖さが拭いきれないからです。


実際に挑戦してみたら新しい環境にうまく適応できるかも知れないし,もしも困難なことがあって「特性をわかってもらったほうがよいかも」と思えるときが訪れたとしたら,その時点でどのひとにどんなふうに伝えようかを考えればいいこと…そしてそのときに,診断名を伝えるか,診断名を出さずに本人の苦手さとして伝えるか,といったことや,誰にまで伝えたくて誰には知られたくないといったこともはっきりされてばよいと思うのです。

伝えてしまってから「あれはなかったことに…」というわけにはいきませんからね。


自閉症スペクトラム特性をもつことは,恥ずかしいことでも隠すべきことでもない。

でも,自分をつらい目に遭わせるかも知れないリスクはとことん避けたほうがいい。

自分のために診断を役立ててくれる!と信頼できるひととだけ上手に共有できるように,工夫して過ごしていただきたいな,と思います。


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*Comment

NoTitle

こんにちは。
私は長男に告知をした時に口止めしました。
本当にキミを大事に思ってくれる人にだけ知ってもらえばいいよねって。
NINA先生と同じように思ってましたから。
支援学級から通常学級に交流に行くと、
クラスメイトから「何で支援なの?」と質問されて、長男は困ってました。
相手から聞かれる状況は想定外だったので…
その時になんて答えるかなんて考えてませんでした。
結局、担任と相談して特徴だけをカミングアウト。
クラスのみんなも納得して「何で?」と言わないようにしてくれました。
その長男、本人の強い希望で4月から通常学級に籍を移します。
どんどん成長してます!(次男は不登校なんですけど(^_^;)
これから、もっと大きくなると、
誰に知ってもらうかを考えないといけない機会が増えると思います。
いろいろ、話しあって考えておきたいです。
  • posted by 絢未
  • URL
  • 2010.03/14 16:37分
  • [Edit]

> 絢未さん

コメントありがとうございます。

「本当にキミを大事に思ってくれる人にだけ知ってもらえばいいよね」って,すごくステキな伝えかたですね!

コメントを読ませていただいて,こどもたちのほうが特徴と気をつけてほしいことをきちんと伝えれば素直に受け入れてくれるのかも…と感じました。もちろん,説明の仕方はとても重要だと思いますが…。

これからも,こどもさんを大切に思ってくださるまわりのおとなの方からきちんと理解が得られて,上手に手助けしていただきながら育っていけるとよいですね!
  • posted by NINA
  • URL
  • 2010.03/16 00:29分
  • [Edit]

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Author:NINA
地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
家に帰れば一児の母。「楽しい子育て」を目標に奮闘中です。
趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

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