児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

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【発達障害】早期発見,早期介入を考えてみる。

発達障害への支援に関して「早期発見,早期介入」という言葉を聞くことがよくあります。

臨床の現場で,成人してからさまざまな不適応や二次障害を起こして苦しんでおられる患者さんを見ると,たしかに「もっと早く介入できていたら…」と思うことはあるのですが,じゃあ早ければ早いほどいいのか,と聞かれると,一概にはそうは言えないんじゃないのかと思うのです。


1歳半や3歳の時点でせっかく乳幼児検診を行っているにもかかわらず,そこでいわゆるグレーゾーン(という表現は好きじゃないのですが,ここは仕方なく使っておきます)のこどもたちを見逃してしまうのはもったいない話。

でも,だからと言ってちょっとグレーだと思ったら誰彼かまわず「発達障害の可能性あり」「疑いあり」と伝えまくるのもどうなのだろう,と思ってみたりして。


もちろん,早めに気付くためにわざわざ健診制度を行っているわけではありますが,それならなぜ「可能性」や「疑い」を伝えまくるのがよくないかも…と私が考えるのかというと,その「可能性・疑いの告知」がその後の育児にとってプラスに働くとは限らないように思えるからだと思います。

つまり,伝えられる診断名のイメージが悪すぎるように思うのです。

世間一般でも,専門家のなかでも。


たとえば,こどもさんに上手に関われている自信があって,子育てを楽しめているお母さんのこどもさんがもしもグレーゾーンだったとき。

「あなたのお子さんには発達障害の可能性があると思います」と突然伝えられたら,お母さんはとてもショックなのではないでしょうか。

発達障害の可能性」ということばに驚き,それが意味することがはっきりわからず,ただただ不安に陥ってしまうだけ,という結果になるかもしれません。


せっかくのお母さんのステキな関わりが,その「発達障害の可能性がある」ということばによって失われてしまうなんて本当に馬鹿馬鹿しい話。そんな悲しい結果になってしまうかもしれないのは,「発達障害かも」と伝えられたお母さんがそのことばをとてもネガティブに受け取ってしまう恐れがあることと,「発達障害かも」と伝えた支援者がとてもネガティブな思いを込めてお母さんにお話ししてしまう恐れがあること,その2点からきているんじゃないかな,と思うのです。


後日に続きます。
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*Comment

教えてください

発達障害の判定には、発達検査の他に脳波の検査などの医学的検査も行われるのですか。

えーと…

コメントありがとうございます。

発達障害の判定…判定というか,どういう目的で受診されたかによって実施される検査の内容は変わってくると思います。

発達障害と類似した状態像であるときに脳の器質因(例えば脳腫瘍とか)を除外診断しておきたいとか,発達障害と類似した状態+痙攀発作のような症状が認められるときにやはり器質因のチェックをしておきたいとか…MRIなんかも必要なら撮ったりすることもあります。

脳波を見るだけで発達障害かどうかを判断できるわけではないので,必要に応じて補助的に脳波検査も行ってより多角的に脳の状態を確認するという感じでしょうか。
  • posted by NINA
  • URL
  • 2009.09/01 20:52分
  • [Edit]

ありがとうございます

了解です。
また、わからないことがあれば質問させてもらいます。よろしくお願いします。
  • posted by こーじ
  • URL
  • 2009.09/01 21:18分
  • [Edit]

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  • posted by
  • 2012.03/07 21:37分
  • [Edit]

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Author:NINA
地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
家に帰れば一児の母。「楽しい子育て」を目標に奮闘中です。
趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

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