児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

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【こどもの育ちを支えるあなたへ】 いちばん伝えたいひとことが,…


本日のつぶやき。


いちばん伝えたいひとことが,なかなか言えないときがある。
でもそのひとことは,相手にとって本当に大事なことばなのかも…。


。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+。o○o。+



通信制高校フリースクールでとても調子よく過ごしながら今春3年生となった患者さん。

先日来てくれたとき,久しぶりにちょっと元気のなさそうな表情でした。

なんとなく不調だということは自分でも気付いているよう。

でも,不調の原因として考えられることを尋ねても「僕にはわかりません」と…。


そのとき,隣で話を聞いていたお母さんが「ちょっといろんなことをがんばりすぎているんだと思うんですけどね…」と控えめに言ってくださいました。

たしかに,学校行事やらテストやら学外のイベント参加やら,いろんな予定が重なっている時期のよう。

「お母さんはがんばりすぎかも,って心配してくださってるけど…そのこと知ってた?」と聞くと「いや…」と彼。

「あれ,お母さんお家ではがんばりすぎてて心配だよって伝えてらっしゃらなかったんですね?」とお母さんに話を戻してみたら,こんなお返事が。


「正直なところ,せっかくこの子ががんばっているところに水を差したくなかったんです。『がんばりすぎじゃないの?』って言われたら嫌がるかな,って。でも内心は大丈夫なのかなってドキドキしてて…」


ハラハラして見守ってくださっているお母さんの姿と息子さんへの気遣いで胸が熱くなりました。


私は診察室でたまにしかお会いできないからピンと来なかったけど,いつも身近にいらっしゃるお母さんには彼のがんばり続ける様子がとても心配だったんですね。

でも,がんばりを邪魔しちゃいけないと思って敢えて声掛けせずに見守ってくださっていた…。

診察室でお母さんが思い切って教えてくださったからこそ私も「自分で気付かないうちにがんばりすぎるというタイプのひとが時々いて,たぶんあなたはそのタイプ。そろそろ息抜きがいると思いますよ」ってブレーキを掛けさせてもらうことができました。

こんなふうにがんばってるところにストップを掛けられるのは不本意?と尋ねてみたら,「いえ,言ってもらってよかったです。ちょっとペース落としてみます」と彼。

そう受け止めてもらえて,私もお母さんもとてもホッとしました。


お母さんの観察眼に惚れ惚れして,とても感謝しできごとでした。



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*Comment

思わず・・

NINA先生、こんばんわ。今日のブログに登場されてる彼と同じようなことが今日我が家にもありました。家内が仕事を休めなかったので、私が対応したことなのですが、長男中1で、本来の校区内ではなく、校区外の中学校に約8キロ自転車で朝早く起き、出発しておりましたが、最近学校を休みがちになり、担任・教頭先生・スクールカウンセラーと面談にとのことで同伴致しました。小学校の1年冬に私の仕事の関係で転校してきた小学校は学年10数名(全校生100名足らず)のクラス。幼馴じみ→中学卒業まで一緒といった中に、友人を積極的に作れず、不登校・情緒障害ということで特別支援の対象でした。
中学入学という新たな出発を校区外の中学校で切れたことを家内とともに喜んでいたのですが(教育委員会に働きかけクラス編成等環境整備に尽力いただいてました)、ある意味マンモス校に本人希望もあり行っている手前4月5月6月と、無理をしていたのでは?今を急ぐより長期の展望で関わっていく必要性があろう・・と。少し休ませてみましょう。
息子ですが、ある日少し寝坊をして遅れて登校した折に、クラスに入りにくい雰囲気を感じた・・という本音を初めて語ってくれました。お互い情報共有しながら前へ少しでも前へ、出来ることを。。という内容でした。
まとまりのない相談・報告となりました。長々とすみません。失礼いたします。

> 大えき 哲也さん

コメントありがとうございます。
これまでいろいろ大変なことがあったんですね!

明らかに合わない環境のなかで無理をさせたくないのはもちろんですが,合っている環境だからといっていつもうまく適応できるとも限りませんよね。
どうしようもないときには休んでもいい,助けを求めてもいい,ということを身につけたり,たとえもうちょっとがんばれるとしても後のために余力を残す程度のがんばりに留めておくやりかたを学んだり,そういうこともすごく大事なことだと感じます。
みんなに自分のつらさやがんばりをわかってもらえていると思えば安心して今は休息に専念することもできると思います。
おっしゃるとおり,おとなになったときに上手に自分の状態を把握したり自分をコントロールしたりする力を発揮できるように,長期的な視野を持って今を過ごさせてあげたいですね。
またときどき禁教を教えてくださいね♪
  • posted by NINA
  • URL
  • 2010.06/29 16:29分
  • [Edit]

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Author:NINA
地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
家に帰れば一児の母。「楽しい子育て」を目標に奮闘中です。
趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

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