児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

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【発達障害のこと】お役に立てる発達障害診療を…

さて,今日もまた昨日の続きです。


児童期・思春期の患者さんを児童精神科専門の医師だけじゃなくて一般精神科の先生方にも診ていただきたいという思いを書きましたが,それとまったく同じ希望を発達障害をもつ患者さんに関しても抱いています。

つまり,「自分はアスペルガー症候群ではないか?」「ひょっとして私はADHDでは?」といった疑問がきっかけで受診した患者さん(思春期・成人期を問わず)に,「私は発達障害は専門外なので」と答える一般精神科の先生方が今でも結構多いようなのです。


もちろん,ADHDや自閉症スペクトラムがここまで注目されるようになってからまだ数年(たかだか10年くらいでしょうか)くらいしか経っていませんし,特にベテランの先生方が「そんな概念はきちんと勉強したことがない」とおっしゃるのはそのとおりだと思います。

でも,患者さんからの「きちんと診断してほしい」「自分の特性が知りたい」「対人関係をうまくやりたい」「就労するのはどうすればいいのか」といった発達障害に関連するニーズは急増しています。

テレビや新聞やインターネットなどでも頻繁に取り上げられ,発達障害に関する情報に一般の(特に受診を検討していらっしゃるような)ひとたちが簡単にアクセスできる時代です。

もはや精神科医が「専門じゃないので」とは言っていられないのではないかしら? と思わずにはいられません。


発達障害は医療で治せるものではない,というご意見もあると思います。

でも診断確定したり,必要なケースには診断書や意見書を作成したり,もちろん二次障害や発達障害特性による精神症状に処方したり…と今の制度で医師が担当すべき役割,医師にしか果たせない役割がたくさんある以上,支援を求めて受診した患者さんに「専門外だから」と断ってよいとはどうしても思えないのです。

そして診療を行う以上は,患者さんをがっかりさせないような,将来に希望を持ってもらえるような説明がきちんとできるだけの準備を整えておくべきですよね。

「あなたは○○という発達障害です,一生治りません」だとか「就労は無理でしょうね」とか前医に言われた,という患者さんに何人もお会いしたことがありますが,診察室内でそんな悲しいことばが聞かれるようなことは絶対になくなってほしい。


発達障害に対する医療的支援を求める患者さんに,必要なサポートやサービスがきちんと提供できるような社会にしていくにはどうすればいいか…,

とても大きなテーマですが,私自身にも何かできることがあればしていきたい,と強く思います。


私個人の力では限界があるけれど,できるだけたくさんの精神科医の先生方に発達障害に対して関心をもっていただいて,患者さんにとって役立つ診断告知や支援をいただけるように,自分にはなにができるのかを考えて取り組んでいくつもりです。
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Author:NINA
地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
家に帰れば一児の母。「楽しい子育て」を目標に奮闘中です。
趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

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