児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

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【家族の対応のコツ】親子ゲンカから見えてくるのは…?

このところ仕事もプライベートもちょっとバタバタしていて,なかなか記事をアップする余裕が作れませんでした。
ようやく,先日の続きです。


患者さんとお母さんとのケンカの原因をお尋ねしたところ,少しずつその中身がみえてきました。


こどもさんにあるトラブルが起きて。

お母さんはこどもさんの安全に配慮して,そのトラブルの解決に取り組む上であるひとつの禁止事項を(「その方法だけは使ってはいけない」と)伝えて。

こどもさんはそのトラブルを解決する過程でお母さんの禁止事項を十分に意識していたにもかかわらず,禁止されていた方法もちょっぴり試してみて,お母さんに「あの(禁止された)方法がいちばんよかったかも」と報告をした。

お母さんは,禁止していたはずのことを本人が実行したので「自分のことを軽視された」と感じて腹を立て,こどもさんに対してかなり強い当たりかたをした。

こどもさんは,自分としてはお母さんからの注意にも十分意識を払っていたしお母さんの心配していたような安全を脅かすような結果にもならなかったのに何故そんなに怒られるのかがわからず,「自分は絶対に悪くないから謝らない」と言い放った…。


さらにこれに付随していろいろなことがあったようですが,大まかにいうとこんな流れでした。


こどもさんに,お母さんの気持ちを察知してそれを気遣うようなコミュニケーション能力がちょっと不足しているように私には感じられました…うまく言えないけれど,要領のよいこどもが「お母さんにこういうふうに言っとけば怒られずに済むかな」みたいな知恵を働かせるような場面で器用に立ち回れないというか。「余計なひとことは言わずにおく」とか「(本心はどうあれ)まずは相手を怒らせたことについて謝る」みたいなこととも関係しそうですが。

そしてこれまで診察場面でお会いしてきたなかで,このお母さんがこどもさんのことをかわいがって大切に育てていらっしゃるという感じが私にはとても伝わってきているのですが,こどもさんの「失言」的な言いかたを軽く受け流すことが苦手,という面はありそうです。


受診動機はもともと別のテーマだったし,こどもさんのコミュニケーション能力については(学校などで特別難しい状況ではないようではあるので)これまであえて介入しようとは思っていなかったけれど…今後のお母さんとの良好な関係ということを考えたら,そして彼女が社会に出て行くときのことを考えたら,本当はきちんと評価する方向へもっていけたらいいのかな,とも思ってしまいます。

思案のしどころです。

せっかくお節介心を出して今回のケンカについて教えていただいたのでこのエピソードを無駄にしたくないけれど,患者さんやご家族のニーズでない部分に踏み込んでいくにはまだ躊躇があります。


自分がすべきことを広く意識しながら,そしてタイミングを見ながら,よいかたちで介入できたらいいな,と思っています。
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*Comment

NoTitle

日本では自分は悪くないと思っていても謝るほうが好評価を得られますが、アメリカでは自分が悪いと思っていても謝らない方がよいそうです。
どちらにしても結局周囲に迎合することが高い評価につながるようです。

> にゃんさん

たしかにそうですね。
文化によっても,相手の出方によっても,こちらがどう振る舞うのがよいのかは変わってきますもんね。難しいテーマです。
  • posted by NINA
  • URL
  • 2010.07/23 01:29分
  • [Edit]

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Author:NINA
地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
家に帰れば一児の母。「楽しい子育て」を目標に奮闘中です。
趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

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