児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

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【発達障害のこと】オンナの悩みを…

これまでほかの医療機関で診療を受けていた発達障害をもつ女の子の患者さんが、中学進学前くらいの年齢になってひょっこり転医してこられることがときどきあります。

それも正式な紹介ルートではなく、お母さん主導で。

それは大抵、その患者さんが初潮を迎えた時期。

生理用品の使いかたがうまくいかなかったり、生理期間中に学校で自分ひとりで対処するのが難しかったり、生理が始まったこと自体がこどもさん本人にショッキング過ぎて受け入れられなかったり、生理の意味がわからず混乱してしまったり。


そうなると、これまでの男性主治医にはちょっと相談しづらくて…とおっしゃるお母さん。


…なるほど、お気持ちお察しします。


初潮を迎えること自体、こどもさん本人にとっては相当な衝撃があるだろうし、急にこれまで必要のなかった作業(?…ナプキン交換とか)を覚えて、しかもそれをこっそり遂行しないといけないなんて、ものすごく負担なことのはず。

いろんな困難が生じるでしょうし、お母さんも対応に追われるでしょうし、せめてお母さんも困りごとを存分にぶっちゃける場くらいほしくなることでしょう。

そんなわけでこういうケースは元主治医に黙って転医してこられてもそのままお受けするようにしています。どうしても必要だと思ったら、これまでの診療情報を元主治医の先生からもらってきていただくこともありますが。


基本的には、お母さんと(ときにはこどもさん本人とも)オンナの苦労を分かち合いましょう♪ というスタンスです(笑)。

大してお役には立てないかもしれないけど、安心して遠慮なく話せる場所としては機能できてるかな、と思っています。
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*Comment

なぜ医師が必要?

月経は患者の母親も経験しているからこそ患者が存在するのですよね?
なぜ医学的に問題のない月経について医師の手を借りるのでしょうか?
ただでさえ児童精神科医は不足しているのに人的資源の無駄遣いだと思います。

> にゃんさん

記事に書いたとおり,月経そのものは医学的には問題なくても,発達障害特性(と,知的な困難さ)をもつ女の子が,学校で自分ひとりでナプキン交換の適切なタイミングを判断して,カバンからこっそりナプキンを持ち出して,薄暗くて狭いトイレの個室のなかで下着の適切な位置にナプキンを装着する,という作業を限られた休憩時間内にこなすのはとても難しいことだったりするのです。

その女の子がこの複雑な作業のなかでどの部分に困難を抱えているかを判断して,たとえば担任や養護の先生の協力をお願いしたり,彼女自身にアイデアを伝えたりするという部分は,母親だけでは難しいかもしれません。

医師でなくてもいいとは思います。発達障害特性に詳しくて,彼女の困難さを判断できる支援者であれば…。
でもそういうひとが彼女やお母さんの身近にいないのであれば,診療の枠のなかでご相談に乗るのはやはり私の役割のひとつかもしれません。月経のことで悩んでいなくても,元々児童精神科医の診療は必要な子だったわけですしね。
  • posted by NINA
  • URL
  • 2010.08/06 23:48分
  • [Edit]

NoTitle

健常者であっても初めは難しい月経への対処が、障害によっていっそう困難たりうるということはわかります。

医療資源の配分の問題には精神科成人患者の診療時間が5~10分の医療機関において、小児科の発達外来では30分以上という現実にさらされている私自身の不満も反映されていると思います。

さらにわが子の月経に満足に対応できないお母さんにも苛立ちます。ここにも私自身の母への不満が・・・。

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Author:NINA
地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
家に帰れば一児の母。「楽しい子育て」を目標に奮闘中です。
趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

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