児童精神科医NINAの休憩室

m3のblogからお引っ越ししました。児童精神科医NINAのblogです。 今は児童も成人も診させていただいている,地方の勤務医です。 日々思ったことを自由に書き留めてみようと思います。 コメント大歓迎! ですが,レスが遅れることがあります。どうぞご了承ください。

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【児童精神科医として思うこと】不調のウサギ。

先日,あるお母さんとのあいだでウサギの話題が出てちょっと盛り上がりました。


こどもさんのことでお母さんだけが通ってきてくださっているケースなのですが,患者である娘さんの希望で8年前から自宅で飼ってらっしゃるウサギが最近病気になったので気掛かりだ,という話になって。どうも元気がなさそうだな,と感じてすぐに獣医さんに連れていったら手術を勧められたとのこと。


それはとっても心配…と思いつつ,じつはウサギのことにはまったく疎い私。
飼って8年というそのウサギがいったい人間でいうと何歳くらいなのか見当もつかなかったのですが,「もう相当おばあちゃんですよ,60代くらいじゃないですか」とお母さん。
へぇ…そりゃあ確かに大変そうだわ。

私が「ウサギを飼ったことがないからよくわからないけど,イヌとかネコみたいに鳴き声でいろいろ知らせてくれそうにないから,病気になったかどうかも飼い主が気付きにくいペットなんでしょうね」とお尋ねすると,

「そうなんです。それに小動物って敵に狙われまいとする本能で自分の調子が悪いことを隠そうとするから,余計にわかりにくいんですって。だからエサの食べ具合とか動きの活発さとか,飼い主がしっかり見て気付いてあげないといけないんですよね」

ふむふむ。…


診察を終えてひとりになったとき,ふとウサギの飼育と発達障害をもつこどもたちの育児ってちょっと似てるな,なんて思ってしまいました。


発達障害をもつこどもさんを動物に喩えるなんて不謹慎で失礼だ!…と感じられた方がいらっしゃったらごめんなさい。

でも,病気になってしんどくても本能的に自分の不調を隠すウサギの姿と,いじめとか理不尽な叱責とかを受けてストレスを溜めて二次的に精神の不調をきたし始めていても助けの求めかたがわからなくて(あるいは助けを求めていいのかどうかわからなくて)ひとりで耐えている発達障害をもつこどもさんの姿がふっと私のあたまの中でオーバーラップしたのです。

このお母さんはとっても感度のいいアンテナをもっていらっしゃって,ウサギの不調もすばやくキャッチしておられます。
じつはこどもさんの調子の悪さにもとても早く気付かれてすばやく対処なさっていて,だからこそこれまでずっとお母さんだけの受診でうまくいっているケースとも言えるかも知れません。


もちろんこどもたちはウサギとは違うけれど,やっぱり責任をもって育てている者がしっかり守っていくべき大切な存在。


気付くこと,守ること,必要なときに手をさしのべること。

それは「育てる者」に求められる,大切な要素。

それが自然にできる親御さんは素晴らしいと思うし,もしも自然にできない親御さんと出会ったときには,私にできるお手伝いはしっかりさせていただきたいな,と思いました。

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Author:NINA
地元のこどもたちの元気な育ちを,ご家族と一緒に応援させていただきたいと思いながら,日々診療に取り組んでいます。
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趣味は音楽と写真。ピアノを弾きながらこどもと童謡を歌ったり,デジタル一眼レフを携えてお散歩したりするのが私のリラックスタイムです。

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